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キャリアカウンセラーになった理由(序章 新卒就活過酷編)
- 2025/01/10
私がキャリアカウンセラーを目指したのは
大学生の時の新卒就活でびっくりするほど苦戦して、
キャリアカウンセラーさんのおかげで内定が決まったことがきっかけでした。
キャリアカウンセラーさんとの出会いにとても感謝しています。
キャリアカウンセラーを目指すに至った経緯をつらつらと…。
1人の人間がどんな風に心動かされ、この仕事に就いたのか
長いので、参考程度に読んでみてください。
大学3回生の私
中堅規模の4年制大学社会学部。
遊びサークル、バイト(2つ掛け持ち)、ゼミ、国際交流活動など、忙しい毎日だった。
『就活』というものに違和感
自分の就職活動が始まる前から、『シュウカツ』と言って、先輩たちが全員黒髪にして、真っ黒のスーツを着て、同じ服装同じ持ち物で、「ガイダンス」や「説明会」に行くことが滑稽に思えていた。
『働く』ということにも違和感と拒絶
みんなわりと「働こう!探そう!」「あれやってみたい!」「あの憧れの仕事に就けるように頑張る!」みたいな、働くことに前向きな姿勢だった。
私は、「働きたくない」「社会に出たくない」「社会人になったらお金はあるけど時間は無くなる、それって不自由じゃん、飛べない鳥じゃん、何が楽しいの?」と思ってた。
やりたい仕事なんてない
働きたくないけど、どうせ働かなきゃいけない物に対して、やりたいなんて気持ち見いだせない。別になんでもいいから、とりあえず先輩たちが絶対楽だって言ってた「事務」で働こう。みんなやってるのに自分だけ就活しないって選択は取れないし。
ガイダンスという名の洗脳?笑
みんなが就活解禁とか、ガイダンス行かなきゃとか言い始めて、髪も染め始めて、毎日忙しそうにしてた頃、私は「は?」というスタンスで普通に過ごしてた。やりたくない、行きたくない思いが強く、自主的に前向きには動けなかった。
全員参加必須というガイダンスがあったので、仕方なく行った。茶髪のまま。参加者はかなりの数がスーツに黒髪だった。驚いた。焦った。
ガイダンスの内容は、スーツは黒で、髪は黒で、お礼やマナーを欠かさないようにというなんか宗教?と思えるような内容でしんどかった。
エントリーという名の学歴フィルター
文句言いつつようやく焦ったので、エントリ―開始。有名な企業何十社にもエントリーしたけど、ほとんど落ちた。他大学の友達から通ったと聞く。学力レベルは私の学校と同程度。私の周りはほとんど落ちているのに、他大学の友達は周囲もあわせてみんな通ってる。あとからその子に学校フィルターがあるっぽいから、たぶんダメなとこは何度エントリーしても落ちるよとのこと。は???なにその不平等。それでなくても働きたくないのに社会の闇を知って余計にやる気がなくなる。
自己分析ってなんなの
職業検査的なものをやってみたり、他己分析をやってみて、自分のやってみたい仕事が見つかったと言っていた友達。
色々なところで、何度もやってみた。出てくる答えは、警察官、医者、弁護士など、資格が必要な専門職ばかり。
え???私の適性ってこれなの?今から目指すには遅くない?友達はこの中からなにを見つけたんだろう?不思議で仕方なかった。
もう一度やれば変わるかもしれないと思って何度もやった。変わらなかった。
諦めて2番目か3番目に向いている適職結果を見た。
やっと「事務」があった。今思えば、事務は向いてないんだってこの時に気づいておけばよかった。
ESに苦戦
大学のキャリアセンターに行くとESの添削をしてもらえると言って、通い詰めている友達を見て、私も行ってみた。
「学生時代にどんなこと頑張ったの?」と聞かれると、答えられなかった。
サークルもバイトもゼミも留学も経験した。やったことはたくさんある。なのに、自分はなにを頑張っていたんだろう?何も残っていないような感じがした。
「どんな会社受けるの?なにしたいの?」もっと答えれなかった。
キャリセンは混みあっていて、1回の相談時間は30分。何も答えられず考え込んで終わってしまうこともあった。しびれをきらしたカウンセラーさんが、文章をまとめて考えてくれることもあった。とにかく情けなかった。
面接では、顔?キャラ?採用
やっとの思いで書類が通ると次は面接。グループ面接、集団面接など何度も面接をやった。ただ、全然話せてない顔の可愛い子が受かる場面に遭遇することも多かった。銀行の窓口業務はその傾向が強かった。私は、意見ははっきり言うものの、地味で顔もブスよりどちらかというとインキャなタイプ。
目標:100社受けたら就活辞める
就活が社会の理不尽を見せつけられる行為であることに、疲れてきて100社面接に進んでそれでも面接で落ちたらもう就活やめると決めていた。選考に進んだ会社を紙に順番に書いて、どこまで進んだか、落ちたら×を書いて、恨みの気持ちを込めて消した(笑)こうなったら受かることではなく、100社全部私を落としてみろという落ちるための戦いみたいになっていた笑
ハローワークとの出会い
ここまでの内容でわかると思うが、私の就活はとにかく苦戦していた。何を頑張ればいいのかわからないまま闇雲に受けまくるのではゴールにたどりつかない。そんなときハローワークでも相談に乗ってもらえるよという話を聞く。そこから私はハローワークで就活をサポートしてもらうことに。
キャリアカウンセラーとの出会い
何人かのカウンセラーに出会ったけど、最終的に内定をもらったときにお世話になってたのは、物静かなおじいちゃん。的確な質問だけしかしない。アドバイス的に向こうからガツガツ話してくることはあまりない。私の中に持ってる経験、知識、語彙を私から出てくるのをとにかく待ってくれる。そのガイドがうまい人。だから混乱することなく、ESの文章を考えることができた。面談時間もとても長い時間取ってくれた。今はそんなことできないのかもしれないけど、当時は1時間半とか一生懸命文章を考えていたら一瞬で過ぎ去ってた。大学のキャリセンできっちり守られる30分の時間に限界を感じていたから、とても有難かった。時間をかけてもらい、「待ってもらう」ことが、なにより当時の自分には貴重だった。待ってもらって自分から湧いてくる知識や言葉を待てば、自分で文章が書けた。自分でもできるじゃん!っていう自信がわいた。
ここに決まって嬉しい!ではなく、就活終われる嬉しい!だった。
内定が決まったとき、「ここでいいの?」と言われたことを鮮明に覚えている。なんとなくの違和感をカウンセラーさんも感じていたと思う。興味のある分野を整理しなおしていたところだったから。
でも、就活を続けることがしんどくて、カウンセラーさんの言葉を遮って「はい!決めました!ありがとうございました!」って言った。
このときになんとなく、この仕事いいなあ。私も将来こんな仕事できたらいいのに~って思った。一応どうやったらなれるのか調べた。国家資格キャリアコンサルタントという資格を取るためには3年間の社会人経験が必要(当時の規定はそうだったけど、今は社会人経験がなくても資格取得可能)と書かれていた。そうか、カウンセラーになるために、今から就活やり直そうか考えたけど、まずは働かないといけないんだ。じゃあとりあえず内定先に行くことにしようと思った。
実際に転職して、資格を取って、仕事に就くのはそれから3年後。
続きはまた次回に…